モネの睡蓮

フランスでの旅はモネの軌跡をたどるものだったな。
と後になって思います。

マルモッタン美術館、オルセー美術館を巡り

市立美術館で「ラヴァクールの 日没」 を観たら涙が出て、
近くの椅子に座ってしばらく眺めていました。

モネの睡蓮

そして念願のオランジュリー美術館へ



睡蓮の間に入った時の感覚は忘れられないです。
撮影禁止だったので、ネットから引用しましたが

モネの睡蓮モネの睡蓮モネの睡蓮モネの睡蓮モネの睡蓮モネの睡蓮

実際に行ってみないと分からないです。



圧倒されて息がつまる、でもそれでいて安らげる
この空間にいると、
自分がこの世にいないんじゃないかとまで感じました。


当てもないのに思い切ってフランス行って良かった。
この絵に逢えて体感することが出来て良かった。


生きてて良かった…



反対に、もう成仏出来るわ…とまで思ってしまった。


今までの何倍の量の絵を一気に観て、
詰め込んでるうちに、自分の実力不足を痛感した。
画力はそれは勿論だけど、作家の絵に対する姿勢が見えて、
とても敵わなくて


イタリアでは、絵描きの地位が高いというか仕事として見てくれる。
「公募展の為に描いてる」と言ったら
「お仕事頑張ってね」と返してくれるし

けど、その時の私には重過ぎた。


色んな人のおかげで、夢だったイタリアへ行くのだから、
何か結果を残さないと。

賞の一つや二つでも取れば、誰にも文句を言われない。
そうして自分が画家であることを証明したかったんだ。
でないと、諦めなくちゃいけないって思ってた。

でも海外なら正当に評価してくれるだろうと、
必死でたどり着き応募した公募展は、
後で事情通に聞いたところコネでしか通らないような所だった。


あまりにも浅はかで、どうしようもなかった。
私はただ自分の経歴に彩りをそえたかっただけ。






くだらないな






もう十分疲れた













もし死に場所が選べるなら、

私はこの睡蓮の間で死にたい。














…大迷惑ですな











出発する前日、どうしてもまた会いたくなって
もう一度オランジュリー美術館に向かいました。


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