cieloブログ

12月まで、名古屋新栄町のギャラリーバーTORIDEにて月をテーマにした新作を展示します。
月一回一点で絵を入れ替えます。
あと2回です。油絵を構想含め約1ヶ月で仕上げるのはなかなかハードですが、頑張ります！



こういうのは終わった後に投稿するものですが、
バタンキューになりそうなので今にしときます。
基本、油絵を仕上げるのは時間がかかります。
さらに私はぶっつけで描いていたので、途中で構図の変更、
色の変更をするのでそりゃあ訳分かんなくります。
途中で止まる事もあり、まあそういうもんだと思いながら制作をしていました。

この展示の話を頂いてから、
TORIDEでも有名な只者じゃない画家、洞谷さんにお願いしてアトリエに通い、
絵の設計図を作ってから作業する事で効率化を図りました。



設計図作るのは当たり前だ？
ええそうです。私は盛大な回り道をしていました。

ただ早く描く事だけが良いのではありません。
早く描けても思い浮かんだものをそのままとか、
吐き出しただけの絵は同じ様なものしか作れないし、飽きられてしまいます。
吐き出したものが悪いというわけではなく、沢山考えたり、何度も練り直したり、
手順や技術を学ぶことで、より表現の幅が広がります。

油絵の具の利点、技法を生かし、そして一つずつでも何か挑戦して
ステップアップしたいと思いました。
最初に考えていた構想も、前回の展示の反響や反省でどんどん変わっていきます。
設計図に時間かかると作業が押すので、いっぱいいっぱいになって、
展示した瞬間に「あー直したい！」ってなった絵もあります。
いや、ぶっちゃけ全部直したいです。もう必死です。



洞谷さんいわく、早描きの利点は沢山作れる事。
描きたいと思った絵がすぐに出来るなんて、楽しいしお得じゃん。って話です。

アトリエでは初めは「1ヶ月で3枚は進められるよ」とか、
アメリカの個展2週間前だかに現地に行って、
展示用の絵を全部仕上げた画家の話をしていたのに、
途中から「油絵は時間かかるよ。」とか「僕だったら断る様な企画に挑戦しているよね。」
って言ってて、教えて頂いている先生に失礼なのですがおいっ！って心境です…

そして、9月から体調がすこぶる悪いです。ピンチです！
おまけに風邪を引きました。もはや笑えます。


TORIDEは12月の営業が終わったら閉店するそうです。寂しいです！
ここは、銀座で初めて個展をし、ノリタケでの企画展を控えていた時に
選抜展6senseに、面白そうだなと思って応募してから通うようになりました。

当時は、この状況で有頂天の黒天狗になっていた私の鼻っ柱をへし折られたり、
お客さんとのトラブルでわめき散らしていたのを、たしなめてもらったりでした。
…問題児かよ。
その後もワクワクする展示やイベントの数々と個性的な作家さんに出会えて、
楽しい時を過ごし、勉強もさせていただきました。

番人八坂さん、洞谷さん、支えてくれている旦那さん。
そして見に来てくださっている皆さん。ありがとうございます！

TORIDEとアトリエ洞谷、どちらが欠けても私はここまで出来なかったでしょう。
いや、まだあるんですけど。